ちふれ化粧品
創業以来、低価格化粧品の開発にこだわってきたちふれ
ちふれ化粧品は、1959年の創業以来低価格の化粧品開発にこだわりを持って営業されてきた化粧品メーカーです。
創業者である島田松雄氏が海外へ視察に出かけた際、化粧水が1ドルで販売されていることに大きな衝撃を受けたという逸話が残されています。
そこで日本に帰ってから「100円化粧品」が作れないかということを考え、低価格で高品質の製品を作ることを目指しました。
当時の日本国内での化粧品の平均価格は500~1000円くらいで、化粧をすること自体が「贅沢品」扱いをされていた時代です。
ちふれはそうした「化粧をしたいけど高くて手がとどかない」という人に対して、手頃な価格で美しくなることができる化粧品を提案してくれた企業です。
実際に100円化粧品を販売した1962年はかえって安すぎて売れないというジレンマもあったようですが、少しずつユーザー数も増えやがて「ちふれ」というブランド名が浸透していくようになりました。
ちなみに「ちふれ」という企業名ができたのは1968年からのことで、「地婦連化粧品」を縮めた言葉を採用しています。
ちふれ化粧品のこだわりは、販売価格ではなく購入価格ありきで商品開発をしていることで、より多くの人が気軽に手に取り使い続けることができる製品を提供し続けているのです。
無香料・無着色の化粧品も実はちふれが初
ちふれが創業以来取り組んできたことは低価格化だけではありません。
現在でこそ「オーガニックコスメ」のような無香料・無着色の化粧品が当たり前に売られるようになりましたが、昭和中期頃の化粧品でそうした取り組みをしていた企業はありませんでした。
ちふれは今から40年以上前から無添加の化粧品開発をしてきており、販売製品の成分を全公開しています。
なお「無添加化粧品」という名称をあえて使用しないところもこだわりで、「無添加」という言葉を使ってしまうと何をもって「無添加」なのかの定義が曖昧になってしまうからだと言います。
例えば防腐剤や界面活性剤というものは、化粧品において全く入っていないものを一般の小売店で販売することはできません。
完全に天然成分のみの製品はその分寿命が短くなってしまうことから、むしろ製品の安全性を損ねてしまうことになってしまうのです。
そこで、ちふれではそうした保存用の成分を最低限度に抑えつつ、肌に優しい成分となるという方針で開発をしているといいます。
普段からブランド化粧品を使用している人にとっては、安く購入ができるちふれは製品に不安があるかもしれません。
ですが広告宣伝費を潔く削って製品開発に当てていることがちふれ化粧品というメーカーなので、安心して使うことができるでしょう。